宮城県の都市計画区域

都市計画区域の概況

都市計画区域の数

宮城県における都市計画区域の指定状況を見ると、県内にある全35市町村のうち14市18町1村の計33市町村(県内の約94%)に渡って計12区域が指定されています。全県の都市計画区域数を他の都道府県と比べると、全国で38番目に多い数です。

宮城県で都市計画区域のある市町村の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

出典データは時点のもので、以下同じ。東京都区部は東京23区はひとつの市とみなして計上している。現在の市町村数は、市793、町743、村183(北方領土の6村を含めると189)である。

下表は、県内の各市町村毎に、都市計画区域の指定状況を整理したものです。行政区域の範囲へ都市計画区域の指定がおよんでいない市町村については「都市計画区域なし」と記しています。

宮城県内における都市計画区域の指定状況
市区町村区域名と範囲
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
仙台市せんだいし
石巻市いしのまきし
塩竈市しおがまし
気仙沼市けせんぬまし
白石市しろいしし
名取市なとりし
角田市かくだし
多賀城市たがじょうし
岩沼市いわぬまし
登米市とめし
栗原市くりはらし
東松島市ひがしまつしまし
大崎市おおさきし
富谷市とみやし
蔵王町ざおうまち
七ヶ宿町しちかしゅくまち
  • 都市計画区域なし
大河原町おおがわらまち
村田町むらたまち
柴田町しばたまち
川崎町かわさきまち
丸森町まるもりまち
亘理町わたりちょう
山元町やまもとちょう
松島町まつしままち
七ヶ浜町しちがはままち
利府町りふちょう
大和町たいわちょう
大郷町おおさとちょう
大衡村おおひらむら
色麻町しかまちょう
  • 都市計画区域なし
加美町かみまち
涌谷町わくやちょう
美里町みさとまち
女川町おながわちょう
南三陸町みなみさんりくちょう

都市計画区域の面積と人口

区域の面積と人口

次表に、宮城県にある都市計画区域の面積と人口の合計をまとめました。令和4年の都市計画区域の総面積は209,976ha(ヘクタール、1haは0.01㎢)で、同区域内の現在人口はおおよそ204万人です。

宮城県における都市計画区域内外の面積と人口
項目都市計画区域都市計画区域外
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
現在人口は、住民基本台帳等「住民基本台帳に基づく人口,人口動態及び世帯数」(総務省・毎年1月1日現在)による。人口密度は現在人口の値に基づき筆者計算による。
面積2,099.765,182.53
現在人口204.28万人22.56万人
人口密度9.73人/ha0.44人/ha
面積比と県別順位

下図は、県土の総面積に対する都市計画区域の面積の割合を示しています。県土面積はおおよそ0.7万㎢(令和3年10月)ですので、そのうち都市計画区域が28.8%を占めている計算になります。

他の都道府県と比べると、全国で19番目に広い都市計画区域面積を有しています。

県土面積に対する都市計画区域面積の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口比と県別順位

下図は、県土の総人口に対する都市計画区域内の人口の割合を示しています。県土人口はおおよそ227万人(令和4年)ですので、都市計画区域の現在人口が90.1%を占めている計算になります。

他の都道府県と比べると、宮城県の都市計画区域内の現在人口は全国で14番目に多い数です。

県土人口に対する都市計画区域内の人口の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口集中地区の様子

次表に、宮城県にある人口集中地区(DID: Densely Inhabited District)について、その面積と人口を整理しました。表中にあるDID以外とは、県内の総面積(総人口)からDIDの値を控除した値を指します。内訳を見ると、県内DIDの面積は約266.0㎢(ヘクタール換算で26,692ha)で、人口は約150.9万人です。人口密度は56.53人/haとなります。

宮城県にあるDIDの面積と人口
項目DIDDID以外
総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成
面積266.927,015.37
人口150.90万人79.30万人
人口密度56.53人/ha1.13人/ha

下図は、宮城県の総面積に対するDIDの比率(百分率)を示しています。DID面積の県土に占める割合は3.7%で、DID以外の面積が96.3%を占めます。

宮城県におけるDIDの面積比

総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成

同じく人口について示すと、県土の総人口に対する比率は、DIDが65.6%に達し、DID以外の人口は34.4%となります。

宮城県におけるDIDの人口比

総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成

区域内の土地利用

区域区分の状態

面積と人口

次表に、宮城県における区域区分(市街化区域及び市街化調整区域)の決定状況ごとに、それぞれの面積と人口を整理しました。なお、市街化区域と市街化調整区域とを合算した(すなわち県土において区域区分が設定されている)面積は約1,160㎢であり、両区域の現在人口は約159.1万人になります。

このうちの市街化区域に注目すると、面積が32,486ha、現在人口が151.1万人、計画人口が16.3万人、人口密度は46.52人/haです。これらを他の都道府県と比べると、面積は全国で13番目に広く、現在人口は13番目に多い数です。

宮城県における区域区分の状態ごとの面積と人口
項目市街化区域市街化調整区域
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
面積324.86834.98
現在人口151.11万人8.02万人
人口密度46.52人/ha0.96人/ha
面積比と県別順位

次図へ、県下にある区域区分の面積を県土全体に対する比率として整理しました。県土面積はおよそ7,282㎢ですので、区域区分が15.9%を占めている計算になります。内訳は、市街化区域が4.5%、市街化調整区域が11.5%になります。なお、都市計画区域の全体から市街化区域や市街化調整区域を除した区画は、県土の12.9%です。

宮城県における区域区分ごとの面積比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口比と県別順位

次図は、県内の区域区分の人口のを県土人口に対する比率として整理したものです。県はおよそ227万人ですので、区域区分の人口が70.2%を占める計算になります。内訳は、市街化区域が66.6%、市街化調整区域が3.5%になります。都市計画区域の全体から市街化区域や市街化調整区域を除した区画の人口は、県土の19.9%です。

宮城県における区域区分ごとの人口比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

用途地域の状態

用途地域の決定状況

下表に、宮城県の都市計画区域内における用途地域の決定状況を示します。県内にある用途地域の総面積は、県土全体の5.9%にあたる43,016.4haを占めています。

宮城県の都市計画区域内における用途地域の決定状況
項目面積
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
「住居系」は第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域、第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域、田園住居地域、「商業系」は近隣商業地域、商業地域、「工業系」は準工業地域、工業地域、工業専用地域の用途地域をそれぞれ小計している。
住居系28,952.0ha
第1種低層住居専用地域8,919.3ha
第2種低層住居専用地域424.3ha
第1種中高層住居専用地域3,322.8ha
第2種中高層住居専用地域2,555.6ha
第1種住居地域8,540.8ha
第2種住居地域4,805.6ha
準住居地域383.6ha
田園住居地域0.0ha
商業系3,417.7ha
近隣商業地域1,678.4ha
商業地域1,739.3ha
工業系10,646.7ha
準工業地域4,261.9ha
工業地域2,792.0ha
工業専用地域3,592.8ha
合計43,016.4ha

用途ごとの面積比

下図にて、県土における土地の利用状況を整理するために、用途地域全体においてそれぞれの用途地域が占めている面積比を示しました。13種類の用途地域とともに、それらを「住居系」「商業系」「工業系」といった土地の使途に注目してグループ化し小計しています。内訳は、住居系が67.3%、商業系が7.9%、工業系が24.8%となっています。

宮城県における都市計画区域内の用途地域の面積比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

住居系や商業系、工業系の別は既出の通り。「住居地域」は第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域、田園住居地域、「中高層住居専用地域」は第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域、「低層住居専用地域」は第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、商業A区域は商業地域、商業B区域は近隣商業地域、「工業A区域」は工業地域、工業専用地域、「工業B区域」は準工業地域の用途地域をそれぞれ小計している。