福島県の都市計画区域

都市計画区域の概況

都市計画区域の数

福島県における都市計画区域の指定状況を見ると、県内にある全59市町村のうち13市24町7村の計44市町村(県内の約75%)に渡って計21区域が指定されています。全県の都市計画区域数を他の都道府県と比べると、全国で17番目に多い数です。

福島県で都市計画区域のある市町村の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

出典データは時点のもので、以下同じ。東京都区部は東京23区はひとつの市とみなして計上している。現在の市町村数は、市793、町743、村183(北方領土の6村を含めると189)である。

下表は、県内の各市町村毎に、都市計画区域の指定状況を整理したものです。行政区域の範囲へ都市計画区域の指定がおよんでいない市町村については「都市計画区域なし」と記しています。

福島県内における都市計画区域の指定状況
市区町村区域名と範囲
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
福島市ふくしまし
会津若松市あいづわかまつし
郡山市こおりやまし
いわき市いわきし
白河市しらかわし
須賀川市すかがわし
喜多方市きたかたし
相馬市そうまし
二本松市にほんまつし
田村市たむらし
南相馬市みなみそうまし
伊達市だてし
本宮市もとみやし
桑折町こおりまち
国見町くにみまち
川俣町かわまたまち
大玉村おおたまむら
鏡石町かがみいしまち
天栄村てんえいむら
  • 都市計画区域なし
下郷町しもごうまち
  • 都市計画区域なし
檜枝岐村ひのえまたむら
  • 都市計画区域なし
只見町ただみまち
  • 都市計画区域なし
南会津町みなみあいづまち
北塩原村きたしおばらむら
  • 都市計画区域なし
西会津町にしあいづまち
磐梯町ばんだいまち
猪苗代町いなわしろまち
会津坂下町あいづばんげまち
湯川村ゆがわむら
柳津町やないづまち
  • 都市計画区域なし
三島町みしままち
  • 都市計画区域なし
金山町かねやままち
  • 都市計画区域なし
昭和村しょうわむら
  • 都市計画区域なし
会津美里町あいづみさとまち
西郷村にしごうむら
泉崎村いずみざきむら
中島村なかじまむら
矢吹町やぶきまち
棚倉町たなぐらまち
矢祭町やまつりまち
  • 都市計画区域なし
塙町はなわまち
鮫川村さめがわむら
  • 都市計画区域なし
石川町いしかわまち
玉川村たまかわむら
平田村ひらたむら
浅川町あさかわまち
古殿町ふるどのまち
  • 都市計画区域なし
三春町みはるまち
小野町おのまち
広野町ひろのまち
楢葉町ならはまち
富岡町とみおかまち
川内村かわうちむら
  • 都市計画区域なし
大熊町おおくままち
双葉町ふたばまち
浪江町なみえまち
葛尾村かつらおむら
  • 都市計画区域なし
新地町しんちまち
飯舘村いいたてむら
  • 都市計画区域なし

都市計画区域の面積と人口

区域の面積と人口

次表に、福島県にある都市計画区域の面積と人口の合計をまとめました。令和4年の都市計画区域の総面積は343,350ha(ヘクタール、1haは0.01㎢)で、同区域内の現在人口はおおよそ164万人です。

福島県における都市計画区域内外の面積と人口
項目都市計画区域都市計画区域外
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
現在人口は、住民基本台帳等「住民基本台帳に基づく人口,人口動態及び世帯数」(総務省・毎年1月1日現在)による。人口密度は現在人口の値に基づき筆者計算による。
面積3,433.5010,350.64
現在人口164.07万人20.05万人
人口密度4.78人/ha0.19人/ha
面積比と県別順位

下図は、県土の総面積に対する都市計画区域の面積の割合を示しています。県土面積はおおよそ1.4万㎢(令和3年10月)ですので、そのうち都市計画区域が24.9%を占めている計算になります。

他の都道府県と比べると、全国で10番目に広い都市計画区域面積を有しています。

県土面積に対する都市計画区域面積の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口比と県別順位

下図は、県土の総人口に対する都市計画区域内の人口の割合を示しています。県土人口はおおよそ184万人(令和4年)ですので、都市計画区域の現在人口が89.1%を占めている計算になります。

他の都道府県と比べると、福島県の都市計画区域内の現在人口は全国で21番目に多い数です。

県土人口に対する都市計画区域内の人口の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口集中地区の様子

次表に、福島県にある人口集中地区(DID: Densely Inhabited District)について、その面積と人口を整理しました。表中にあるDID以外とは、県内の総面積(総人口)からDIDの値を控除した値を指します。内訳を見ると、県内DIDの面積は約189.0㎢(ヘクタール換算で18,918ha)で、人口は約77.3万人です。人口密度は40.87人/haとなります。

福島県にあるDIDの面積と人口
項目DIDDID以外
総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成
面積189.1813,594.96
人口77.31万人106.00万人
人口密度40.87人/ha0.78人/ha

下図は、福島県の総面積に対するDIDの比率(百分率)を示しています。DID面積の県土に占める割合は1.4%で、DID以外の面積が98.6%を占めます。

福島県におけるDIDの面積比

総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成

同じく人口について示すと、県土の総人口に対する比率は、DIDが42.2%に達し、DID以外の人口は57.8%となります。

福島県におけるDIDの人口比

総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成

区域内の土地利用

区域区分の状態

面積と人口

次表に、福島県における区域区分(市街化区域及び市街化調整区域)の決定状況ごとに、それぞれの面積と人口を整理しました。なお、市街化区域と市街化調整区域とを合算した(すなわち県土において区域区分が設定されている)面積は約1,289㎢であり、両区域の現在人口は約114.0万人になります。

このうちの市街化区域に注目すると、面積が27,771ha、現在人口が93.4万人、計画人口が102.0万人、人口密度は33.64人/haです。これらを他の都道府県と比べると、面積は全国で16番目に広く、現在人口は16番目に多い数です。

福島県における区域区分の状態ごとの面積と人口
項目市街化区域市街化調整区域
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
面積277.711,011.42
現在人口93.41万人20.59万人
人口密度33.64人/ha2.04人/ha
面積比と県別順位

次図へ、県下にある区域区分の面積を県土全体に対する比率として整理しました。県土面積はおよそ13,784㎢ですので、区域区分が9.4%を占めている計算になります。内訳は、市街化区域が2.0%、市街化調整区域が7.3%になります。なお、都市計画区域の全体から市街化区域や市街化調整区域を除した区画は、県土の15.6%です。

福島県における区域区分ごとの面積比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口比と県別順位

次図は、県内の区域区分の人口のを県土人口に対する比率として整理したものです。県はおよそ184万人ですので、区域区分の人口が61.9%を占める計算になります。内訳は、市街化区域が50.7%、市街化調整区域が11.2%になります。都市計画区域の全体から市街化区域や市街化調整区域を除した区画の人口は、県土の27.2%です。

福島県における区域区分ごとの人口比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

用途地域の状態

用途地域の決定状況

下表に、福島県の都市計画区域内における用途地域の決定状況を示します。県内にある用途地域の総面積は、県土全体の2.8%にあたる39,030.9haを占めています。

福島県の都市計画区域内における用途地域の決定状況
項目面積
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
「住居系」は第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域、第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域、田園住居地域、「商業系」は近隣商業地域、商業地域、「工業系」は準工業地域、工業地域、工業専用地域の用途地域をそれぞれ小計している。
住居系24,908.6ha
第1種低層住居専用地域4,015.9ha
第2種低層住居専用地域249.6ha
第1種中高層住居専用地域5,936.1ha
第2種中高層住居専用地域901.2ha
第1種住居地域11,693.3ha
第2種住居地域1,951.4ha
準住居地域161.1ha
田園住居地域0.0ha
商業系2,934.6ha
近隣商業地域1,346.1ha
商業地域1,588.5ha
工業系11,187.7ha
準工業地域3,132.2ha
工業地域4,089.1ha
工業専用地域3,966.4ha
合計39,030.9ha

用途ごとの面積比

下図にて、県土における土地の利用状況を整理するために、用途地域全体においてそれぞれの用途地域が占めている面積比を示しました。13種類の用途地域とともに、それらを「住居系」「商業系」「工業系」といった土地の使途に注目してグループ化し小計しています。内訳は、住居系が63.8%、商業系が7.5%、工業系が28.7%となっています。

福島県における都市計画区域内の用途地域の面積比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

住居系や商業系、工業系の別は既出の通り。「住居地域」は第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域、田園住居地域、「中高層住居専用地域」は第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域、「低層住居専用地域」は第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、商業A区域は商業地域、商業B区域は近隣商業地域、「工業A区域」は工業地域、工業専用地域、「工業B区域」は準工業地域の用途地域をそれぞれ小計している。