群馬県の都市計画区域

都市計画区域の概況

都市計画区域の数

群馬県における都市計画区域の指定状況を見ると、県内にある全35市町村のうち12市14町1村の計27市町村(県内の約77%)に渡って計31区域が指定されています。全県の都市計画区域数を他の都道府県と比べると、全国で6番目に多い数です。

群馬県で都市計画区域のある市町村の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

出典データは時点のもので、以下同じ。東京都区部は東京23区はひとつの市とみなして計上している。現在の市町村数は、市793、町743、村183(北方領土の6村を含めると189)である。

下表は、県内の各市町村毎に、都市計画区域の指定状況を整理したものです。行政区域の範囲へ都市計画区域の指定がおよんでいない市町村については「都市計画区域なし」と記しています。

群馬県内における都市計画区域の指定状況
市区町村区域名と範囲
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
前橋市まえばしし
高崎市たかさきし
桐生市きりゅうし
伊勢崎市いせさきし
太田市おおたし
沼田市ぬまたし
館林市たてばやしし
渋川市しぶかわし
藤岡市ふじおかし
富岡市とみおかし
安中市あんなかし
みどり市みどりし
榛東村しんとうむら
吉岡町よしおかまち
上野村うえのむら
  • 都市計画区域なし
神流町かんなまち
  • 都市計画区域なし
下仁田町しもにたまち
南牧村なんもくむら
  • 都市計画区域なし
甘楽町かんらまち
中之条町なかのじようまち
長野原町ながのはらまち
嬬恋村つまごいむら
  • 都市計画区域なし
草津町くさつまち
高山村たかやまむら
  • 都市計画区域なし
東吾妻町ひがしあがつままち
片品村かたしなむら
  • 都市計画区域なし
川場村かわばむら
  • 都市計画区域なし
昭和村しょうわむら
  • 都市計画区域なし
みなかみ町みなかみまち
玉村町たまむらまち
板倉町いたくらまち
明和町めいわまち
千代田町ちよだまち
大泉町おおいずみまち
邑楽町おうらまち

都市計画区域の面積と人口

区域の面積と人口

次表に、群馬県にある都市計画区域の面積と人口の合計をまとめました。令和4年の都市計画区域の総面積は205,368ha(ヘクタール、1haは0.01㎢)で、同区域内の現在人口はおおよそ184万人です。

群馬県における都市計画区域内外の面積と人口
項目都市計画区域都市計画区域外
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
現在人口は、住民基本台帳等「住民基本台帳に基づく人口,人口動態及び世帯数」(総務省・毎年1月1日現在)による。人口密度は現在人口の値に基づき筆者計算による。
面積2,053.684,308.60
現在人口184.07万人10.30万人
人口密度8.96人/ha0.24人/ha
面積比と県別順位

下図は、県土の総面積に対する都市計画区域の面積の割合を示しています。県土面積はおおよそ0.6万㎢(令和3年10月)ですので、そのうち都市計画区域が32.3%を占めている計算になります。

他の都道府県と比べると、全国で21番目に広い都市計画区域面積を有しています。

県土面積に対する都市計画区域面積の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口比と県別順位

下図は、県土の総人口に対する都市計画区域内の人口の割合を示しています。県土人口はおおよそ194万人(令和4年)ですので、都市計画区域の現在人口が94.7%を占めている計算になります。

他の都道府県と比べると、群馬県の都市計画区域内の現在人口は全国で17番目に多い数です。

県土人口に対する都市計画区域内の人口の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口集中地区の様子

次表に、群馬県にある人口集中地区(DID: Densely Inhabited District)について、その面積と人口を整理しました。表中にあるDID以外とは、県内の総面積(総人口)からDIDの値を控除した値を指します。内訳を見ると、県内DIDの面積は約214.0㎢(ヘクタール換算で21,456ha)で、人口は約81.0万人です。人口密度は37.73人/haとなります。

群馬県にあるDIDの面積と人口
項目DIDDID以外
総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成
面積214.566,147.72
人口80.95万人112.96万人
人口密度37.73人/ha1.84人/ha

下図は、群馬県の総面積に対するDIDの比率(百分率)を示しています。DID面積の県土に占める割合は3.4%で、DID以外の面積が96.6%を占めます。

群馬県におけるDIDの面積比

総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成

同じく人口について示すと、県土の総人口に対する比率は、DIDが41.7%に達し、DID以外の人口は58.3%となります。

群馬県におけるDIDの人口比

総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成

区域内の土地利用

区域区分の状態

面積と人口

次表に、群馬県における区域区分(市街化区域及び市街化調整区域)の決定状況ごとに、それぞれの面積と人口を整理しました。なお、市街化区域と市街化調整区域とを合算した(すなわち県土において区域区分が設定されている)面積は約946㎢であり、両区域の現在人口は約129.9万人になります。

このうちの市街化区域に注目すると、面積が26,814ha、現在人口が90.7万人、計画人口が128.6万人、人口密度は33.84人/haです。これらを他の都道府県と比べると、面積は全国で17番目に広く、現在人口は17番目に多い数です。

群馬県における区域区分の状態ごとの面積と人口
項目市街化区域市街化調整区域
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
面積268.14677.80
現在人口90.74万人39.15万人
人口密度33.84人/ha5.78人/ha
面積比と県別順位

次図へ、県下にある区域区分の面積を県土全体に対する比率として整理しました。県土面積はおよそ6,362㎢ですので、区域区分が14.9%を占めている計算になります。内訳は、市街化区域が4.2%、市街化調整区域が10.7%になります。なお、都市計画区域の全体から市街化区域や市街化調整区域を除した区画は、県土の17.4%です。

群馬県における区域区分ごとの面積比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口比と県別順位

次図は、県内の区域区分の人口のを県土人口に対する比率として整理したものです。県はおよそ194万人ですので、区域区分の人口が66.8%を占める計算になります。内訳は、市街化区域が46.7%、市街化調整区域が20.1%になります。都市計画区域の全体から市街化区域や市街化調整区域を除した区画の人口は、県土の27.9%です。

群馬県における区域区分ごとの人口比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

用途地域の状態

用途地域の決定状況

下表に、群馬県の都市計画区域内における用途地域の決定状況を示します。県内にある用途地域の総面積は、県土全体の5.4%にあたる34,457.0haを占めています。

群馬県の都市計画区域内における用途地域の決定状況
項目面積
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
「住居系」は第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域、第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域、田園住居地域、「商業系」は近隣商業地域、商業地域、「工業系」は準工業地域、工業地域、工業専用地域の用途地域をそれぞれ小計している。
住居系21,759.3ha
第1種低層住居専用地域2,572.5ha
第2種低層住居専用地域173.1ha
第1種中高層住居専用地域6,139.5ha
第2種中高層住居専用地域2,839.3ha
第1種住居地域8,422.2ha
第2種住居地域1,188.4ha
準住居地域424.3ha
田園住居地域0.0ha
商業系2,945.6ha
近隣商業地域1,548.2ha
商業地域1,397.4ha
工業系9,752.1ha
準工業地域4,686.1ha
工業地域1,416.6ha
工業専用地域3,649.4ha
合計34,457.0ha

用途ごとの面積比

下図にて、県土における土地の利用状況を整理するために、用途地域全体においてそれぞれの用途地域が占めている面積比を示しました。13種類の用途地域とともに、それらを「住居系」「商業系」「工業系」といった土地の使途に注目してグループ化し小計しています。内訳は、住居系が63.1%、商業系が8.5%、工業系が28.3%となっています。

群馬県における都市計画区域内の用途地域の面積比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

住居系や商業系、工業系の別は既出の通り。「住居地域」は第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域、田園住居地域、「中高層住居専用地域」は第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域、「低層住居専用地域」は第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、商業A区域は商業地域、商業B区域は近隣商業地域、「工業A区域」は工業地域、工業専用地域、「工業B区域」は準工業地域の用途地域をそれぞれ小計している。