長野県の都市計画区域

都市計画区域の概況

都市計画区域の数

長野県における都市計画区域の指定状況を見ると、県内にある全77市町村のうち19市19町6村の計44市町村(県内の約57%)に渡って計39区域が指定されています。全県の都市計画区域数を他の都道府県と比べると、全国で5番目に多い数です。

長野県で都市計画区域のある市町村の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

出典データは時点のもので、以下同じ。東京都区部は東京23区はひとつの市とみなして計上している。現在の市町村数は、市793、町743、村183(北方領土の6村を含めると189)である。

下表は、県内の各市町村毎に、都市計画区域の指定状況を整理したものです。行政区域の範囲へ都市計画区域の指定がおよんでいない市町村については「都市計画区域なし」と記しています。

長野県内における都市計画区域の指定状況
市区町村区域名と範囲
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
長野市ながのし
松本市まつもとし
上田市うえだし
岡谷市おかやし
飯田市いいだし
諏訪市すわし
須坂市すざかし
小諸市こもろし
伊那市いなし
駒ヶ根市こまがねし
中野市なかのし
大町市おおまちし
飯山市いいやまし
茅野市ちのし
塩尻市しおじりし
佐久市さくし
千曲市ちくまし
東御市とうみし
安曇野市あづみのし
小海町こうみまち
川上村かわかみむら
  • 都市計画区域なし
南牧村みなみまきむら
  • 都市計画区域なし
南相木村みなみあいきむら
  • 都市計画区域なし
北相木村きたあいきむら
  • 都市計画区域なし
佐久穂町さくほまち
軽井沢町かるいざわまち
御代田町みよたまち
立科町たてしなまち
  • 都市計画区域なし
青木村あおきむら
  • 都市計画区域なし
長和町ながわまち
  • 都市計画区域なし
下諏訪町しもすわまち
富士見町ふじみまち
原村はらむら
  • 都市計画区域なし
辰野町たつのまち
箕輪町みのわまち
飯島町いいじままち
南箕輪村みなみみのわむら
中川村なかがわむら
宮田村みやだむら
松川町まつかわまち
高森町たかもりまち
阿南町あなんちょう
  • 都市計画区域なし
阿智村あちむら
  • 都市計画区域なし
平谷村ひらやむら
  • 都市計画区域なし
根羽村ねばむら
  • 都市計画区域なし
下條村しもじょうむら
  • 都市計画区域なし
売木村うるぎむら
  • 都市計画区域なし
天龍村てんりゅうむら
  • 都市計画区域なし
泰阜村やすおかむら
  • 都市計画区域なし
喬木村たかぎむら
  • 都市計画区域なし
豊丘村とよおかむら
  • 都市計画区域なし
大鹿村おおしかむら
  • 都市計画区域なし
上松町あげまつまち
南木曽町なぎそまち
  • 都市計画区域なし
木祖村きそむら
  • 都市計画区域なし
王滝村おうたきむら
  • 都市計画区域なし
大桑村おおくわむら
  • 都市計画区域なし
木曽町きそまち
麻績村おみむら
  • 都市計画区域なし
生坂村いくさかむら
  • 都市計画区域なし
山形村やまがたむら
  • 都市計画区域なし
朝日村あさひむら
  • 都市計画区域なし
筑北村ちくほくむら
  • 都市計画区域なし
池田町いけだまち
松川村まつかわむら
白馬村はくばむら
小谷村おたりむら
  • 都市計画区域なし
坂城町さかきまち
小布施町おぶせまち
高山村たかやまむら
  • 都市計画区域なし
山ノ内町やまのうちまち
木島平村きじまだいらむら
  • 都市計画区域なし
野沢温泉村のざわおんせんむら
信濃町しなのまち
小川村おがわむら
  • 都市計画区域なし
飯綱町いいづなまち
栄村さかえむら
  • 都市計画区域なし

都市計画区域の面積と人口

区域の面積と人口

次表に、長野県にある都市計画区域の面積と人口の合計をまとめました。令和4年の都市計画区域の総面積は361,388ha(ヘクタール、1haは0.01㎢)で、同区域内の現在人口はおおよそ182万人です。

長野県における都市計画区域内外の面積と人口
項目都市計画区域都市計画区域外
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
現在人口は、住民基本台帳等「住民基本台帳に基づく人口,人口動態及び世帯数」(総務省・毎年1月1日現在)による。人口密度は現在人口の値に基づき筆者計算による。
面積3,613.889,947.68
現在人口182.17万人23.53万人
人口密度5.04人/ha0.24人/ha
面積比と県別順位

下図は、県土の総面積に対する都市計画区域の面積の割合を示しています。県土面積はおおよそ1.4万㎢(令和3年10月)ですので、そのうち都市計画区域が26.6%を占めている計算になります。

他の都道府県と比べると、全国で8番目に広い都市計画区域面積を有しています。

県土面積に対する都市計画区域面積の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口比と県別順位

下図は、県土の総人口に対する都市計画区域内の人口の割合を示しています。県土人口はおおよそ206万人(令和4年)ですので、都市計画区域の現在人口が88.6%を占めている計算になります。

他の都道府県と比べると、長野県の都市計画区域内の現在人口は全国で18番目に多い数です。

県土人口に対する都市計画区域内の人口の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口集中地区の様子

次表に、長野県にある人口集中地区(DID: Densely Inhabited District)について、その面積と人口を整理しました。表中にあるDID以外とは、県内の総面積(総人口)からDIDの値を控除した値を指します。内訳を見ると、県内DIDの面積は約173.0㎢(ヘクタール換算で17,393ha)で、人口は約72.0万人です。人口密度は41.39人/haとなります。

長野県にあるDIDの面積と人口
項目DIDDID以外
総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成
面積173.9313,387.63
人口71.99万人132.81万人
人口密度41.39人/ha0.99人/ha

下図は、長野県の総面積に対するDIDの比率(百分率)を示しています。DID面積の県土に占める割合は1.3%で、DID以外の面積が98.7%を占めます。

長野県におけるDIDの面積比

総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成

同じく人口について示すと、県土の総人口に対する比率は、DIDが35.2%に達し、DID以外の人口は64.8%となります。

長野県におけるDIDの人口比

総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成

区域内の土地利用

区域区分の状態

面積と人口

次表に、長野県における区域区分(市街化区域及び市街化調整区域)の決定状況ごとに、それぞれの面積と人口を整理しました。なお、市街化区域と市街化調整区域とを合算した(すなわち県土において区域区分が設定されている)面積は約656㎢であり、両区域の現在人口は約68.6万人になります。

このうちの市街化区域に注目すると、面積が12,030ha、現在人口が53.2万人、計画人口が32.3万人、人口密度は44.21人/haです。これらを他の都道府県と比べると、面積は全国で31番目に広く、現在人口は31番目に多い数です。

長野県における区域区分の状態ごとの面積と人口
項目市街化区域市街化調整区域
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
面積120.30535.30
現在人口53.19万人15.44万人
人口密度44.21人/ha2.88人/ha
面積比と県別順位

次図へ、県下にある区域区分の面積を県土全体に対する比率として整理しました。県土面積はおよそ13,562㎢ですので、区域区分が4.8%を占めている計算になります。内訳は、市街化区域が0.9%、市街化調整区域が3.9%になります。なお、都市計画区域の全体から市街化区域や市街化調整区域を除した区画は、県土の21.8%です。

長野県における区域区分ごとの面積比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口比と県別順位

次図は、県内の区域区分の人口のを県土人口に対する比率として整理したものです。県はおよそ206万人ですので、区域区分の人口が33.4%を占める計算になります。内訳は、市街化区域が25.9%、市街化調整区域が7.5%になります。都市計画区域の全体から市街化区域や市街化調整区域を除した区画の人口は、県土の55.2%です。

長野県における区域区分ごとの人口比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

用途地域の状態

用途地域の決定状況

下表に、長野県の都市計画区域内における用途地域の決定状況を示します。県内にある用途地域の総面積は、県土全体の2.9%にあたる38,722.8haを占めています。

長野県の都市計画区域内における用途地域の決定状況
項目面積
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
「住居系」は第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域、第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域、田園住居地域、「商業系」は近隣商業地域、商業地域、「工業系」は準工業地域、工業地域、工業専用地域の用途地域をそれぞれ小計している。
住居系29,046.7ha
第1種低層住居専用地域10,354.5ha
第2種低層住居専用地域117.6ha
第1種中高層住居専用地域3,572.5ha
第2種中高層住居専用地域1,564.8ha
第1種住居地域10,922.1ha
第2種住居地域1,560.3ha
準住居地域954.9ha
田園住居地域0.0ha
商業系2,352.0ha
近隣商業地域1,152.3ha
商業地域1,199.7ha
工業系7,324.1ha
準工業地域4,618.6ha
工業地域1,795.9ha
工業専用地域909.6ha
合計38,722.8ha

用途ごとの面積比

下図にて、県土における土地の利用状況を整理するために、用途地域全体においてそれぞれの用途地域が占めている面積比を示しました。13種類の用途地域とともに、それらを「住居系」「商業系」「工業系」といった土地の使途に注目してグループ化し小計しています。内訳は、住居系が75.0%、商業系が6.1%、工業系が18.9%となっています。

長野県における都市計画区域内の用途地域の面積比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

住居系や商業系、工業系の別は既出の通り。「住居地域」は第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域、田園住居地域、「中高層住居専用地域」は第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域、「低層住居専用地域」は第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、商業A区域は商業地域、商業B区域は近隣商業地域、「工業A区域」は工業地域、工業専用地域、「工業B区域」は準工業地域の用途地域をそれぞれ小計している。