大阪府の都市計画区域

都市計画区域の概況

都市計画区域の数

大阪府における都市計画区域の指定状況を見ると、府内にある全43市町村のうち33市9町1村の計43市町村(府内の全ての市町村)に渡って計4区域が指定されています。全府の都市計画区域数を他の都道府県と比べると、全国で46番目に多い数です。

大阪府で都市計画区域のある市町村の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

出典データは時点のもので、以下同じ。東京都区部は東京23区はひとつの市とみなして計上している。現在の市町村数は、市793、町743、村183(北方領土の6村を含めると189)である。

下表は、府内の各市町村毎に、都市計画区域の指定状況を整理したものです。行政区域の範囲へ都市計画区域の指定がおよんでいない市町村については「都市計画区域なし」と記しています。

大阪府内における都市計画区域の指定状況
市区町村区域名と範囲
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
大阪市おおさかし
堺市さかいし
岸和田市きしわだし
豊中市とよなかし
池田市いけだし
吹田市すいたし
泉大津市いずみおおつし
高槻市たかつきし
貝塚市かいづかし
守口市もりぐちし
枚方市ひらかたし
茨木市いばらきし
八尾市やおし
泉佐野市いずみさのし
富田林市とんだばやしし
寝屋川市ねやがわし
河内長野市かわちながのし
松原市まつばらし
大東市だいとうし
和泉市いずみし
箕面市みのおし
柏原市かしわらし
羽曳野市はびきのし
門真市かどまし
摂津市せっつし
高石市たかいしし
藤井寺市ふじいでらし
東大阪市ひがしおおさかし
泉南市せんなんし
四條畷市しじようなわてし
交野市かたのし
大阪狭山市おおさかさやまし
阪南市はんなんし
島本町しまもとちょう
豊能町とよのちょう
能勢町のせちょう
忠岡町ただおかちょう
熊取町くまとりちょう
田尻町たじりちょう
岬町みさきちょう
太子町たいしちょう
河南町かなんちょう
千早赤阪村ちはやあかさかむら

都市計画区域の面積と人口

区域の面積と人口

次表に、大阪府にある都市計画区域の面積と人口の合計をまとめました。令和4年の都市計画区域の総面積は189,584ha(ヘクタール、1haは0.01㎢)で、同区域内の現在人口はおおよそ878万人です。

大阪府における都市計画区域内外の面積と人口
項目都市計画区域都市計画区域外
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
現在人口は、住民基本台帳等「住民基本台帳に基づく人口,人口動態及び世帯数」(総務省・毎年1月1日現在)による。人口密度は現在人口の値に基づき筆者計算による。
面積1,895.849.50
現在人口878.69万人1.39万人
人口密度46.35人/ha14.58人/ha
面積比と県別順位

下図は、府土の総面積に対する都市計画区域の面積の割合を示しています。府土面積はおおよそ0.2万㎢(令和3年10月)ですので、そのうち都市計画区域が99.5%を占めている計算になります。

他の都道府県と比べると、全国で27番目に広い都市計画区域面積を有しています。

府土面積に対する都市計画区域面積の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口比と県別順位

下図は、府土の総人口に対する都市計画区域内の人口の割合を示しています。府土人口はおおよそ880万人(令和4年)ですので、都市計画区域の現在人口が99.8%を占めている計算になります。

他の都道府県と比べると、大阪府の都市計画区域内の現在人口は全国で3番目に多い数です。

府土人口に対する都市計画区域内の人口の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口集中地区の様子

次表に、大阪府にある人口集中地区(DID: Densely Inhabited District)について、その面積と人口を整理しました。表中にあるDID以外とは、府内の総面積(総人口)からDIDの値を控除した値を指します。内訳を見ると、府内DIDの面積は約927.0㎢(ヘクタール換算で92,702ha)で、人口は約847.9万人です。人口密度は91.46人/haとなります。

大阪府にあるDIDの面積と人口
項目DIDDID以外
総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成
面積927.02978.30
人口847.85万人35.92万人
人口密度91.46人/ha3.67人/ha

下図は、大阪府の総面積に対するDIDの比率(百分率)を示しています。DID面積の府土に占める割合は48.7%で、DID以外の面積が51.3%を占めます。

大阪府におけるDIDの面積比

総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成

同じく人口について示すと、府土の総人口に対する比率は、DIDが95.9%に達し、DID以外の人口は4.1%となります。

大阪府におけるDIDの人口比

総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成

区域内の土地利用

区域区分の状態

面積と人口

次表に、大阪府における区域区分(市街化区域及び市街化調整区域)の決定状況ごとに、それぞれの面積と人口を整理しました。なお、市街化区域と市街化調整区域とを合算した(すなわち府土において区域区分が設定されている)面積は約1,896㎢であり、両区域の現在人口は約878.7万人になります。

このうちの市街化区域に注目すると、面積が95,874ha、現在人口が860.3万人、計画人口が838.6万人、人口密度は89.73人/haです。これらを他の都道府県と比べると、面積は全国で4番目に広く、現在人口は4番目に多い数です。

大阪府における区域区分の状態ごとの面積と人口
項目市街化区域市街化調整区域
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
面積958.74937.11
現在人口860.27万人18.42万人
人口密度89.73人/ha1.97人/ha
面積比と県別順位

次図へ、府下にある区域区分の面積を府土全体に対する比率として整理しました。府土面積はおよそ1,905㎢ですので、区域区分が99.5%を占めている計算になります。内訳は、市街化区域が50.3%、市街化調整区域が49.2%になります。なお、都市計画区域の全体から市街化区域や市街化調整区域を除した区画は、府土の0.0%です。

大阪府における区域区分ごとの面積比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口比と県別順位

次図は、府内の区域区分の人口のを府土人口に対する比率として整理したものです。府はおよそ880万人ですので、区域区分の人口が99.8%を占める計算になります。内訳は、市街化区域が97.7%、市街化調整区域が2.1%になります。都市計画区域の全体から市街化区域や市街化調整区域を除した区画の人口は、府土の0.0%です。

大阪府における区域区分ごとの人口比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

用途地域の状態

用途地域の決定状況

下表に、大阪府の都市計画区域内における用途地域の決定状況を示します。府内にある用途地域の総面積は、府土全体の50.1%にあたる95,369.5haを占めています。

大阪府の都市計画区域内における用途地域の決定状況
項目面積
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
「住居系」は第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域、第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域、田園住居地域、「商業系」は近隣商業地域、商業地域、「工業系」は準工業地域、工業地域、工業専用地域の用途地域をそれぞれ小計している。
住居系61,101.8ha
第1種低層住居専用地域10,014.3ha
第2種低層住居専用地域151.1ha
第1種中高層住居専用地域16,272.6ha
第2種中高層住居専用地域9,988.4ha
第1種住居地域18,668.5ha
第2種住居地域4,998.1ha
準住居地域1,008.8ha
田園住居地域0.0ha
商業系8,560.2ha
近隣商業地域3,450.8ha
商業地域5,109.4ha
工業系25,707.5ha
準工業地域17,275.6ha
工業地域3,288.8ha
工業専用地域5,143.1ha
合計95,369.5ha

用途ごとの面積比

下図にて、府土における土地の利用状況を整理するために、用途地域全体においてそれぞれの用途地域が占めている面積比を示しました。13種類の用途地域とともに、それらを「住居系」「商業系」「工業系」といった土地の使途に注目してグループ化し小計しています。内訳は、住居系が64.1%、商業系が9.0%、工業系が27.0%となっています。

大阪府における都市計画区域内の用途地域の面積比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

住居系や商業系、工業系の別は既出の通り。「住居地域」は第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域、田園住居地域、「中高層住居専用地域」は第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域、「低層住居専用地域」は第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、商業A区域は商業地域、商業B区域は近隣商業地域、「工業A区域」は工業地域、工業専用地域、「工業B区域」は準工業地域の用途地域をそれぞれ小計している。