香川県の都市計画区域

都市計画区域の概況

都市計画区域の数

香川県における都市計画区域の指定状況を見ると、県内にある全17市町村のうち8市8町の計16市町村(県内の約94%)に渡って計10区域が指定されています。全県の都市計画区域数を他の都道府県と比べると、全国で42番目に多い数です。

香川県で都市計画区域のある市町村の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

出典データは時点のもので、以下同じ。東京都区部は東京23区はひとつの市とみなして計上している。現在の市町村数は、市793、町743、村183(北方領土の6村を含めると189)である。

下表は、県内の各市町村毎に、都市計画区域の指定状況を整理したものです。行政区域の範囲へ都市計画区域の指定がおよんでいない市町村については「都市計画区域なし」と記しています。

香川県内における都市計画区域の指定状況
市区町村区域名と範囲
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
高松市たかまつし
丸亀市まるがめし
坂出市さかいでし
善通寺市ぜんつうじし
観音寺市かんおんじし
さぬき市さぬきし
東かがわ市ひがしかがわし
三豊市みとよし
土庄町とのしょうちょう
小豆島町しょうどしまちょう
三木町みきちょう
直島町なおしまちょう
  • 都市計画区域なし
宇多津町うたづちょう
綾川町あやがわちょう
琴平町ことひらちょう
多度津町たどつちょう
まんのう町まんのうちょう

都市計画区域の面積と人口

区域の面積と人口

次表に、香川県にある都市計画区域の面積と人口の合計をまとめました。令和4年の都市計画区域の総面積は79,708ha(ヘクタール、1haは0.01㎢)で、同区域内の現在人口はおおよそ85万人です。

香川県における都市計画区域内外の面積と人口
項目都市計画区域都市計画区域外
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
現在人口は、住民基本台帳等「住民基本台帳に基づく人口,人口動態及び世帯数」(総務省・毎年1月1日現在)による。人口密度は現在人口の値に基づき筆者計算による。
面積797.081,079.83
現在人口85.63万人10.86万人
人口密度10.74人/ha1.01人/ha
面積比と県別順位

下図は、県土の総面積に対する都市計画区域の面積の割合を示しています。県土面積はおおよそ0.2万㎢(令和3年10月)ですので、そのうち都市計画区域が42.5%を占めている計算になります。

他の都道府県と比べると、全国で45番目に広い都市計画区域面積を有しています。

県土面積に対する都市計画区域面積の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口比と県別順位

下図は、県土の総人口に対する都市計画区域内の人口の割合を示しています。県土人口はおおよそ96万人(令和4年)ですので、都市計画区域の現在人口が88.7%を占めている計算になります。

他の都道府県と比べると、香川県の都市計画区域内の現在人口は全国で38番目に多い数です。

県土人口に対する都市計画区域内の人口の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口集中地区の様子

次表に、香川県にある人口集中地区(DID: Densely Inhabited District)について、その面積と人口を整理しました。表中にあるDID以外とは、県内の総面積(総人口)からDIDの値を控除した値を指します。内訳を見ると、県内DIDの面積は約77.0㎢(ヘクタール換算で7,781ha)で、人口は約31.5万人です。人口密度は40.47人/haとなります。

香川県にあるDIDの面積と人口
項目DIDDID以外
総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成
面積77.811,798.97
人口31.49万人63.54万人
人口密度40.47人/ha3.53人/ha

下図は、香川県の総面積に対するDIDの比率(百分率)を示しています。DID面積の県土に占める割合は4.1%で、DID以外の面積が95.9%を占めます。

香川県におけるDIDの面積比

総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成

同じく人口について示すと、県土の総人口に対する比率は、DIDが33.1%に達し、DID以外の人口は66.9%となります。

香川県におけるDIDの人口比

総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成

区域内の土地利用

区域区分の状態

香川県内にある都市計画区域はすべての区域において区域区分が設定されておらず、全県に渡って未線引きです。そのため、市街化区域および市街化調整区域ともに、面積・人口のいずれもゼロとなります。

用途地域の状態

用途地域の決定状況

下表に、香川県の都市計画区域内における用途地域の決定状況を示します。県内にある用途地域の総面積は、県土全体の6.9%にあたる12,992.2haを占めています。

香川県の都市計画区域内における用途地域の決定状況
項目面積
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
「住居系」は第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域、第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域、田園住居地域、「商業系」は近隣商業地域、商業地域、「工業系」は準工業地域、工業地域、工業専用地域の用途地域をそれぞれ小計している。
住居系7,543.9ha
第1種低層住居専用地域1,400.0ha
第2種低層住居専用地域167.7ha
第1種中高層住居専用地域1,504.2ha
第2種中高層住居専用地域731.5ha
第1種住居地域2,961.7ha
第2種住居地域622.7ha
準住居地域156.1ha
田園住居地域0.0ha
商業系1,250.5ha
近隣商業地域725.6ha
商業地域524.9ha
工業系4,197.8ha
準工業地域2,331.8ha
工業地域824.0ha
工業専用地域1,042.0ha
合計12,992.2ha

用途ごとの面積比

下図にて、県土における土地の利用状況を整理するために、用途地域全体においてそれぞれの用途地域が占めている面積比を示しました。13種類の用途地域とともに、それらを「住居系」「商業系」「工業系」といった土地の使途に注目してグループ化し小計しています。内訳は、住居系が58.1%、商業系が9.6%、工業系が32.3%となっています。

香川県における都市計画区域内の用途地域の面積比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

住居系や商業系、工業系の別は既出の通り。「住居地域」は第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域、田園住居地域、「中高層住居専用地域」は第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域、「低層住居専用地域」は第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、商業A区域は商業地域、商業B区域は近隣商業地域、「工業A区域」は工業地域、工業専用地域、「工業B区域」は準工業地域の用途地域をそれぞれ小計している。