熊本県の都市計画区域

都市計画区域の概況

都市計画区域の数

熊本県における都市計画区域の指定状況を見ると、県内にある全45市町村のうち13市7町の計20市町村(県内の約44%)に渡って計17区域が指定されています。全県の都市計画区域数を他の都道府県と比べると、全国で26番目に多い数です。

熊本県で都市計画区域のある市町村の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

出典データは時点のもので、以下同じ。東京都区部は東京23区はひとつの市とみなして計上している。現在の市町村数は、市793、町743、村183(北方領土の6村を含めると189)である。

下表は、県内の各市町村毎に、都市計画区域の指定状況を整理したものです。行政区域の範囲へ都市計画区域の指定がおよんでいない市町村については「都市計画区域なし」と記しています。

熊本県内における都市計画区域の指定状況
市区町村区域名と範囲
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
熊本市くまもとし
八代市やつしろし
人吉市ひとよしし
荒尾市あらおし
水俣市みなまたし
玉名市たまなし
山鹿市やまがし
菊池市きくちし
宇土市うとし
上天草市かみあまくさし
  • 都市計画区域なし
宇城市うきし
阿蘇市あそし
天草市あまくさし
合志市こうしし
美里町みさとまち
  • 都市計画区域なし
玉東町ぎょくとうまち
  • 都市計画区域なし
南関町なんかんまち
  • 都市計画区域なし
長洲町ながすまち
和水町なごみまち
  • 都市計画区域なし
大津町おおづまち
菊陽町きくようまち
南小国町みなみおぐにまち
  • 都市計画区域なし
小国町おぐにまち
  • 都市計画区域なし
産山村うぶやまむら
  • 都市計画区域なし
高森町たかもりまち
  • 都市計画区域なし
西原村にしはらむら
  • 都市計画区域なし
南阿蘇村みなみあそむら
  • 都市計画区域なし
御船町みふねまち
嘉島町かしままち
益城町ましきまち
甲佐町こうさまち
  • 都市計画区域なし
山都町やまとちょう
  • 都市計画区域なし
氷川町ひかわちょう
  • 都市計画区域なし
芦北町あしきたまち
津奈木町つなぎまち
  • 都市計画区域なし
錦町にしきまち
  • 都市計画区域なし
多良木町たらぎまち
  • 都市計画区域なし
湯前町ゆのまえまち
  • 都市計画区域なし
水上村みずかみむら
  • 都市計画区域なし
相良村さがらむら
  • 都市計画区域なし
五木村いつきむら
  • 都市計画区域なし
山江村やまえむら
  • 都市計画区域なし
球磨村くまむら
  • 都市計画区域なし
あさぎり町あさぎりちょう
  • 都市計画区域なし
苓北町れいほくまち
  • 都市計画区域なし

都市計画区域の面積と人口

区域の面積と人口

次表に、熊本県にある都市計画区域の面積と人口の合計をまとめました。令和4年の都市計画区域の総面積は147,403ha(ヘクタール、1haは0.01㎢)で、同区域内の現在人口はおおよそ138万人です。

熊本県における都市計画区域内外の面積と人口
項目都市計画区域都市計画区域外
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
現在人口は、住民基本台帳等「住民基本台帳に基づく人口,人口動態及び世帯数」(総務省・毎年1月1日現在)による。人口密度は現在人口の値に基づき筆者計算による。
面積1,474.035,935.15
現在人口138.56万人36.19万人
人口密度9.40人/ha0.61人/ha
面積比と県別順位

下図は、県土の総面積に対する都市計画区域の面積の割合を示しています。県土面積はおおよそ0.7万㎢(令和3年10月)ですので、そのうち都市計画区域が19.9%を占めている計算になります。

他の都道府県と比べると、全国で30番目に広い都市計画区域面積を有しています。

県土面積に対する都市計画区域面積の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口比と県別順位

下図は、県土の総人口に対する都市計画区域内の人口の割合を示しています。県土人口はおおよそ175万人(令和4年)ですので、都市計画区域の現在人口が79.3%を占めている計算になります。

他の都道府県と比べると、熊本県の都市計画区域内の現在人口は全国で24番目に多い数です。

県土人口に対する都市計画区域内の人口の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口集中地区の様子

次表に、熊本県にある人口集中地区(DID: Densely Inhabited District)について、その面積と人口を整理しました。表中にあるDID以外とは、県内の総面積(総人口)からDIDの値を控除した値を指します。内訳を見ると、県内DIDの面積は約165.0㎢(ヘクタール換算で16,597ha)で、人口は約86.6万人です。人口密度は52.17人/haとなります。

熊本県にあるDIDの面積と人口
項目DIDDID以外
総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成
面積165.977,243.49
人口86.58万人87.25万人
人口密度52.17人/ha1.20人/ha

下図は、熊本県の総面積に対するDIDの比率(百分率)を示しています。DID面積の県土に占める割合は2.2%で、DID以外の面積が97.8%を占めます。

熊本県におけるDIDの面積比

総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成

同じく人口について示すと、県土の総人口に対する比率は、DIDが49.8%に達し、DID以外の人口は50.2%となります。

熊本県におけるDIDの人口比

総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成

区域内の土地利用

区域区分の状態

面積と人口

次表に、熊本県における区域区分(市街化区域及び市街化調整区域)の決定状況ごとに、それぞれの面積と人口を整理しました。なお、市街化区域と市街化調整区域とを合算した(すなわち県土において区域区分が設定されている)面積は約527㎢であり、両区域の現在人口は約88.1万人になります。

このうちの市街化区域に注目すると、面積が12,696ha、現在人口が74.6万人、人口密度は58.77人/haです。これらを他の都道府県と比べると、面積は全国で30番目に広く、現在人口は30番目に多い数です。

熊本県における区域区分の状態ごとの面積と人口
項目市街化区域市街化調整区域
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
面積126.96400.33
現在人口74.61万人13.53万人
人口密度58.77人/ha3.38人/ha
面積比と県別順位

次図へ、県下にある区域区分の面積を県土全体に対する比率として整理しました。県土面積はおよそ7,409㎢ですので、区域区分が7.1%を占めている計算になります。内訳は、市街化区域が1.7%、市街化調整区域が5.4%になります。なお、都市計画区域の全体から市街化区域や市街化調整区域を除した区画は、県土の12.8%です。

熊本県における区域区分ごとの面積比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口比と県別順位

次図は、県内の区域区分の人口のを県土人口に対する比率として整理したものです。県はおよそ175万人ですので、区域区分の人口が50.4%を占める計算になります。内訳は、市街化区域が42.7%、市街化調整区域が7.7%になります。都市計画区域の全体から市街化区域や市街化調整区域を除した区画の人口は、県土の28.9%です。

熊本県における区域区分ごとの人口比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

用途地域の状態

用途地域の決定状況

下表に、熊本県の都市計画区域内における用途地域の決定状況を示します。県内にある用途地域の総面積は、県土全体の3.2%にあたる23,641.2haを占めています。

熊本県の都市計画区域内における用途地域の決定状況
項目面積
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
「住居系」は第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域、第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域、田園住居地域、「商業系」は近隣商業地域、商業地域、「工業系」は準工業地域、工業地域、工業専用地域の用途地域をそれぞれ小計している。
住居系17,062.7ha
第1種低層住居専用地域2,496.8ha
第2種低層住居専用地域784.1ha
第1種中高層住居専用地域4,968.7ha
第2種中高層住居専用地域3,420.2ha
第1種住居地域3,480.2ha
第2種住居地域1,352.2ha
準住居地域560.5ha
田園住居地域0.0ha
商業系2,015.6ha
近隣商業地域1,123.1ha
商業地域892.5ha
工業系4,562.9ha
準工業地域2,095.1ha
工業地域1,218.8ha
工業専用地域1,249.0ha
合計23,641.2ha

用途ごとの面積比

下図にて、県土における土地の利用状況を整理するために、用途地域全体においてそれぞれの用途地域が占めている面積比を示しました。13種類の用途地域とともに、それらを「住居系」「商業系」「工業系」といった土地の使途に注目してグループ化し小計しています。内訳は、住居系が72.2%、商業系が8.5%、工業系が19.3%となっています。

熊本県における都市計画区域内の用途地域の面積比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

住居系や商業系、工業系の別は既出の通り。「住居地域」は第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域、田園住居地域、「中高層住居専用地域」は第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域、「低層住居専用地域」は第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、商業A区域は商業地域、商業B区域は近隣商業地域、「工業A区域」は工業地域、工業専用地域、「工業B区域」は準工業地域の用途地域をそれぞれ小計している。