宮崎県の都市計画区域

都市計画区域の概況

都市計画区域の数

宮崎県における都市計画区域の指定状況を見ると、県内にある全26市町村のうち9市10町の計19市町村(県内の約73%)に渡って計18区域が指定されています。全県の都市計画区域数を他の都道府県と比べると、全国で23番目に多い数です。

宮崎県で都市計画区域のある市町村の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

出典データは時点のもので、以下同じ。東京都区部は東京23区はひとつの市とみなして計上している。現在の市町村数は、市793、町743、村183(北方領土の6村を含めると189)である。

下表は、県内の各市町村毎に、都市計画区域の指定状況を整理したものです。行政区域の範囲へ都市計画区域の指定がおよんでいない市町村については「都市計画区域なし」と記しています。

宮崎県内における都市計画区域の指定状況
市区町村区域名と範囲
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
宮崎市みやざきし
都城市みやこのじょうし
延岡市のべおかし
日南市にちなんし
小林市こばやしし
日向市ひゅうがし
串間市くしまし
西都市さいとし
えびの市えびのし
三股町みまたちょう
高原町たかはるちょう
国富町くにとみちょう
綾町あやちょう
高鍋町たかなべちょう
新富町しんとみちょう
西米良村にしめらそん
  • 都市計画区域なし
木城町きじょうちょう
  • 都市計画区域なし
川南町かわみなみちょう
都農町つのちょう
門川町かどがわちょう
諸塚村もろつかそん
  • 都市計画区域なし
椎葉村しいばそん
  • 都市計画区域なし
美郷町みさとちょう
  • 都市計画区域なし
高千穂町たかちほちょう
日之影町ひのかげちょう
  • 都市計画区域なし
五ヶ瀬町ごかせちょう
  • 都市計画区域なし

都市計画区域の面積と人口

区域の面積と人口

次表に、宮崎県にある都市計画区域の面積と人口の合計をまとめました。令和4年の都市計画区域の総面積は88,473ha(ヘクタール、1haは0.01㎢)で、同区域内の現在人口はおおよそ90万人です。

宮崎県における都市計画区域内外の面積と人口
項目都市計画区域都市計画区域外
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
現在人口は、住民基本台帳等「住民基本台帳に基づく人口,人口動態及び世帯数」(総務省・毎年1月1日現在)による。人口密度は現在人口の値に基づき筆者計算による。
面積884.736,849.51
現在人口90.57万人17.26万人
人口密度10.24人/ha0.25人/ha
面積比と県別順位

下図は、県土の総面積に対する都市計画区域の面積の割合を示しています。県土面積はおおよそ0.8万㎢(令和3年10月)ですので、そのうち都市計画区域が11.4%を占めている計算になります。

他の都道府県と比べると、全国で43番目に広い都市計画区域面積を有しています。

県土面積に対する都市計画区域面積の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口比と県別順位

下図は、県土の総人口に対する都市計画区域内の人口の割合を示しています。県土人口はおおよそ108万人(令和4年)ですので、都市計画区域の現在人口が84.0%を占めている計算になります。

他の都道府県と比べると、宮崎県の都市計画区域内の現在人口は全国で36番目に多い数です。

県土人口に対する都市計画区域内の人口の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口集中地区の様子

次表に、宮崎県にある人口集中地区(DID: Densely Inhabited District)について、その面積と人口を整理しました。表中にあるDID以外とは、県内の総面積(総人口)からDIDの値を控除した値を指します。内訳を見ると、県内DIDの面積は約119.0㎢(ヘクタール換算で11,980ha)で、人口は約51.0万人です。人口密度は42.54人/haとなります。

宮崎県にあるDIDの面積と人口
項目DIDDID以外
総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成
面積119.807,615.42
人口50.96万人56.00万人
人口密度42.54人/ha0.74人/ha

下図は、宮崎県の総面積に対するDIDの比率(百分率)を示しています。DID面積の県土に占める割合は1.5%で、DID以外の面積が98.5%を占めます。

宮崎県におけるDIDの面積比

総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成

同じく人口について示すと、県土の総人口に対する比率は、DIDが47.6%に達し、DID以外の人口は52.4%となります。

宮崎県におけるDIDの人口比

総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成

区域内の土地利用

区域区分の状態

面積と人口

次表に、宮崎県における区域区分(市街化区域及び市街化調整区域)の決定状況ごとに、それぞれの面積と人口を整理しました。なお、市街化区域と市街化調整区域とを合算した(すなわち県土において区域区分が設定されている)面積は約471㎢であり、両区域の現在人口は約56.4万人になります。

このうちの市街化区域に注目すると、面積が11,335ha、現在人口が50.0万人、人口密度は44.08人/haです。これらを他の都道府県と比べると、面積は全国で33番目に広く、現在人口は33番目に多い数です。

宮崎県における区域区分の状態ごとの面積と人口
項目市街化区域市街化調整区域
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
面積113.35357.33
現在人口49.96万人6.43万人
人口密度44.08人/ha1.80人/ha
面積比と県別順位

次図へ、県下にある区域区分の面積を県土全体に対する比率として整理しました。県土面積はおよそ7,734㎢ですので、区域区分が6.1%を占めている計算になります。内訳は、市街化区域が1.5%、市街化調整区域が4.6%になります。なお、都市計画区域の全体から市街化区域や市街化調整区域を除した区画は、県土の5.4%です。

宮崎県における区域区分ごとの面積比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口比と県別順位

次図は、県内の区域区分の人口のを県土人口に対する比率として整理したものです。県はおよそ108万人ですので、区域区分の人口が52.3%を占める計算になります。内訳は、市街化区域が46.3%、市街化調整区域が6.0%になります。都市計画区域の全体から市街化区域や市街化調整区域を除した区画の人口は、県土の31.7%です。

宮崎県における区域区分ごとの人口比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

用途地域の状態

用途地域の決定状況

下表に、宮崎県の都市計画区域内における用途地域の決定状況を示します。県内にある用途地域の総面積は、県土全体の2.5%にあたる19,651.4haを占めています。

宮崎県の都市計画区域内における用途地域の決定状況
項目面積
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
「住居系」は第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域、第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域、田園住居地域、「商業系」は近隣商業地域、商業地域、「工業系」は準工業地域、工業地域、工業専用地域の用途地域をそれぞれ小計している。
住居系14,539.7ha
第1種低層住居専用地域2,828.9ha
第2種低層住居専用地域287.3ha
第1種中高層住居専用地域1,118.9ha
第2種中高層住居専用地域2,076.9ha
第1種住居地域5,370.1ha
第2種住居地域2,488.7ha
準住居地域368.9ha
田園住居地域0.0ha
商業系1,704.5ha
近隣商業地域1,015.7ha
商業地域688.8ha
工業系3,407.2ha
準工業地域1,833.3ha
工業地域667.6ha
工業専用地域906.3ha
合計19,651.4ha

用途ごとの面積比

下図にて、県土における土地の利用状況を整理するために、用途地域全体においてそれぞれの用途地域が占めている面積比を示しました。13種類の用途地域とともに、それらを「住居系」「商業系」「工業系」といった土地の使途に注目してグループ化し小計しています。内訳は、住居系が74.0%、商業系が8.7%、工業系が17.3%となっています。

宮崎県における都市計画区域内の用途地域の面積比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

住居系や商業系、工業系の別は既出の通り。「住居地域」は第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域、田園住居地域、「中高層住居専用地域」は第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域、「低層住居専用地域」は第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、商業A区域は商業地域、商業B区域は近隣商業地域、「工業A区域」は工業地域、工業専用地域、「工業B区域」は準工業地域の用途地域をそれぞれ小計している。