埼玉県の都市計画区域

都市計画区域の概況

都市計画区域の数

埼玉県における都市計画区域の指定状況を見ると、県内にある全63市町村のうち40市21町の計61市町村(県内の約97%)に渡って計40区域が指定されています。全県の都市計画区域数を他の都道府県と比べると、全国で4番目に多い数です。

埼玉県で都市計画区域のある市町村の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

出典データは時点のもので、以下同じ。東京都区部は東京23区はひとつの市とみなして計上している。現在の市町村数は、市793、町743、村183(北方領土の6村を含めると189)である。

下表は、県内の各市町村毎に、都市計画区域の指定状況を整理したものです。行政区域の範囲へ都市計画区域の指定がおよんでいない市町村については「都市計画区域なし」と記しています。

埼玉県内における都市計画区域の指定状況
市区町村区域名と範囲
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
さいたま市さいたまし
川越市かわごえし
熊谷市くまがやし
川口市かわぐちし
行田市ぎようだし
秩父市ちちぶし
所沢市ところざわし
飯能市はんのうし
加須市かぞし
本庄市ほんじようし
東松山市ひがしまつやまし
春日部市かすかべし
狭山市さやまし
羽生市はにゆうし
鴻巣市こうのすし
深谷市ふかやし
上尾市あげおし
草加市そうかし
越谷市こしがやし
蕨市わらびし
戸田市とだし
入間市いるまし
朝霞市あさかし
志木市しきし
和光市わこうし
新座市にいざし
桶川市おけがわし
久喜市くきし
北本市きたもとし
八潮市やしおし
富士見市ふじみし
三郷市みさとし
蓮田市はすだし
坂戸市さかどし
幸手市さってし
鶴ヶ島市つるがしまし
日高市ひだかし
吉川市よしかわし
ふじみ野市ふじみのし
白岡市しらおかし
伊奈町いなまち
三芳町みよしまち
毛呂山町もろやままち
越生町おごせまち
滑川町なめがわまち
嵐山町らんざんまち
小川町おがわまち
川島町かわじままち
吉見町よしみまち
鳩山町はとやままち
ときがわ町ときがわまち
横瀬町よこぜまち
皆野町みなのまち
長瀞町ながとろまち
  • 都市計画区域なし
小鹿野町おがのまち
東秩父村ひがしちちぶむら
  • 都市計画区域なし
美里町みさとまち
神川町かみかわまち
上里町かみさとまち
寄居町よりいまち
宮代町みやしろまち
杉戸町すぎとまち
松伏町まつぶしまち

都市計画区域の面積と人口

区域の面積と人口

次表に、埼玉県にある都市計画区域の面積と人口の合計をまとめました。令和4年の都市計画区域の総面積は276,533ha(ヘクタール、1haは0.01㎢)で、同区域内の現在人口はおおよそ732万人です。

埼玉県における都市計画区域内外の面積と人口
項目都市計画区域都市計画区域外
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
現在人口は、住民基本台帳等「住民基本台帳に基づく人口,人口動態及び世帯数」(総務省・毎年1月1日現在)による。人口密度は現在人口の値に基づき筆者計算による。
面積2,765.331,032.42
現在人口732.68万人5.90万人
人口密度26.50人/ha0.57人/ha
面積比と県別順位

下図は、県土の総面積に対する都市計画区域の面積の割合を示しています。県土面積はおおよそ0.4万㎢(令和3年10月)ですので、そのうち都市計画区域が72.8%を占めている計算になります。

他の都道府県と比べると、全国で13番目に広い都市計画区域面積を有しています。

県土面積に対する都市計画区域面積の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口比と県別順位

下図は、県土の総人口に対する都市計画区域内の人口の割合を示しています。県土人口はおおよそ739万人(令和4年)ですので、都市計画区域の現在人口が99.2%を占めている計算になります。

他の都道府県と比べると、埼玉県の都市計画区域内の現在人口は全国で5番目に多い数です。

県土人口に対する都市計画区域内の人口の割合

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口集中地区の様子

次表に、埼玉県にある人口集中地区(DID: Densely Inhabited District)について、その面積と人口を整理しました。表中にあるDID以外とは、県内の総面積(総人口)からDIDの値を控除した値を指します。内訳を見ると、県内DIDの面積は約717.0㎢(ヘクタール換算で71,704ha)で、人口は約599.9万人です。人口密度は83.66人/haとなります。

埼玉県にあるDIDの面積と人口
項目DIDDID以外
総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成
面積717.043,080.71
人口599.87万人134.60万人
人口密度83.66人/ha4.37人/ha

下図は、埼玉県の総面積に対するDIDの比率(百分率)を示しています。DID面積の県土に占める割合は18.9%で、DID以外の面積が81.1%を占めます。

埼玉県におけるDIDの面積比

総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成

同じく人口について示すと、県土の総人口に対する比率は、DIDが81.7%に達し、DID以外の人口は18.3%となります。

埼玉県におけるDIDの人口比

総務省「国勢調査」(令和2年)を元に作成

区域内の土地利用

区域区分の状態

面積と人口

次表に、埼玉県における区域区分(市街化区域及び市街化調整区域)の決定状況ごとに、それぞれの面積と人口を整理しました。なお、市街化区域と市街化調整区域とを合算した(すなわち県土において区域区分が設定されている)面積は約2,367㎢であり、両区域の現在人口は約711.3万人になります。

このうちの市街化区域に注目すると、面積が72,200ha、現在人口が596.7万人、計画人口が579.2万人、人口密度は82.65人/haです。これらを他の都道府県と比べると、面積は全国で6番目に広く、現在人口は6番目に多い数です。

埼玉県における区域区分の状態ごとの面積と人口
項目市街化区域市街化調整区域
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
面積722.001,645.04
現在人口596.72万人114.61万人
人口密度82.65人/ha6.97人/ha
面積比と県別順位

次図へ、県下にある区域区分の面積を県土全体に対する比率として整理しました。県土面積はおよそ3,798㎢ですので、区域区分が62.3%を占めている計算になります。内訳は、市街化区域が19.0%、市街化調整区域が43.3%になります。なお、都市計画区域の全体から市街化区域や市街化調整区域を除した区画は、県土の10.5%です。

埼玉県における区域区分ごとの面積比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

人口比と県別順位

次図は、県内の区域区分の人口のを県土人口に対する比率として整理したものです。県はおよそ739万人ですので、区域区分の人口が96.3%を占める計算になります。内訳は、市街化区域が80.8%、市街化調整区域が15.5%になります。都市計画区域の全体から市街化区域や市街化調整区域を除した区画の人口は、県土の2.9%です。

埼玉県における区域区分ごとの人口比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

用途地域の状態

用途地域の決定状況

下表に、埼玉県の都市計画区域内における用途地域の決定状況を示します。県内にある用途地域の総面積は、県土全体の19.6%にあたる74,467.7haを占めています。

埼玉県の都市計画区域内における用途地域の決定状況
項目面積
国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成
「住居系」は第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域、第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域、田園住居地域、「商業系」は近隣商業地域、商業地域、「工業系」は準工業地域、工業地域、工業専用地域の用途地域をそれぞれ小計している。
住居系56,695.5ha
第1種低層住居専用地域12,983.0ha
第2種低層住居専用地域321.6ha
第1種中高層住居専用地域13,573.2ha
第2種中高層住居専用地域3,867.2ha
第1種住居地域19,857.3ha
第2種住居地域4,651.4ha
準住居地域1,441.8ha
田園住居地域0.0ha
商業系4,174.0ha
近隣商業地域1,870.8ha
商業地域2,303.2ha
工業系13,598.2ha
準工業地域6,762.3ha
工業地域3,224.3ha
工業専用地域3,611.6ha
合計74,467.7ha

用途ごとの面積比

下図にて、県土における土地の利用状況を整理するために、用途地域全体においてそれぞれの用途地域が占めている面積比を示しました。13種類の用途地域とともに、それらを「住居系」「商業系」「工業系」といった土地の使途に注目してグループ化し小計しています。内訳は、住居系が76.1%、商業系が5.6%、工業系が18.3%となっています。

埼玉県における都市計画区域内の用途地域の面積比

国交省「都市計画現況調査」(令和4年)を元に作成

住居系や商業系、工業系の別は既出の通り。「住居地域」は第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域、田園住居地域、「中高層住居専用地域」は第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域、「低層住居専用地域」は第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、商業A区域は商業地域、商業B区域は近隣商業地域、「工業A区域」は工業地域、工業専用地域、「工業B区域」は準工業地域の用途地域をそれぞれ小計している。